子どもが犯罪や非行の道に走らないための家庭でのコミュニケーションを、1万人以上の犯罪者の心理分析を行ってきた犯罪心理学者・出口保行先生に学ぶ「子どもが伸びる 親子の距離感」

 このシリーズでは、犯罪心理学のキーワードを編集部が厳選し、出口先生のお話をもとに解説する。

 今回は「モラルスリップ」と「ロールレタリング」について。

「活発な子ども」の長所を伸ばすには? 兄弟や同級生と喧嘩ばかりする我が子。 注意しなければいけない一方で、どのタイミングから、どれくらい...続きを読む
話すことや、自分の思っていることを上手に伝えられない子どもとのコミュニケーションでやってはいけない聞き方、本音を話し、子どもの自信を高める聞...続きを読む

「喧嘩」が「犯罪」にエスカレートすることも

ーーー子ども同士の喧嘩はすぐに止めるべきでしょうか?それとも自主性に任せてある程度までは子どもたちに委ねるべきでしょうか?

出口保行(以下、出口) まず喧嘩が全く起こらないというのはありえませんし、喧嘩を全て制御することもできません。

 その上で、手が出る、足が出るなど身体的な被害が出ている場合は止めるのが当たり前です。

 ただある程度の人との諍いを経験することは、子どもの成長にとって1つの重要なポイントになると思います。

 とはいえ小さな諍いがエスカレートして相手を誹謗中傷するようなことになれば、それは徹底的に指導する必要があります。

 その点で「モラルスリップ」という犯罪心理学の考え方がポイントになってきます。...