謙信越山

出版社:株式会社JBpress

定価:1870円

発売日:2021.2.25

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乃至政彦歴史家
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謙信越山

上杉謙信が戦国最強の武将と呼ばれた理由
略奪か義侠か?――気鋭の歴史家が迫る

群雄割拠の戦国時代、常に戦に勝利し、戦国最強と謳われる武将・上杉謙信。

彼は越後から関東へ「十数回」の遠征を繰り返した。この遠征は「越山(えつざん)」とも呼ばれ、険しい山々を越えたことから、この呼び名が定着した。

越山は謙信が31歳から15年ほど続けられ、49歳の時、最後となる越山計画の出陣前に倒れ、そのまま帰らぬ人となった。

謙信はなぜ、エネルギーの多くを越山に費やしたのだろうか。「義侠」という道楽か、それとも「略奪」という実益か。
越山の真相とともに、武田信玄、北条氏康ら同時代を駆け抜けた武将らの活躍も網羅した、関東戦国史の幕が開く。

CONTENTS(一部抜粋)

はじめに

【第一章】越相大戦以前の関東

第1節
敵か味方か、はじめての越山
第2節
簗田晴助という男──古河公方の外戚を賭けて
第3節
里見義堯という男(前編)──簒奪者の登場
第4節
里見義堯という男(後編)──天文国府台合戦
《番外編・壱》
妻帯説の検証
第5節
小田氏治という男(前編)──関東総進撃
第6節
小田氏治という男(後編)──弘治海老ヶ島合戦
第7節
上杉憲政という男(前編)──関東管領職の重み
第8節
上杉憲政という男(後編)──「河越夜戦」の実相
第9節
北条氏康という男──逃れがたき運命
《番外編・弐》
関東管領の正当性

【第二章】上杉政虎の誕生

第10節
長尾景虎の上洛
第11節
足利義輝が見た「大名行列」
第12節
「上杉七免許」の効果
第13節
越相大戦の勃発
第14節
関東管領の名代職に就任する
《番外編・参》
謙信女性説は本当か

【第三章】関東管領職の試練

第15節
簗田晴助の念願
第16節
上杉政虎と成田長泰の衝突
第17節
武田信玄の越山妨害
第18節
上杉謙信の宣伝戦と正戦思想
第19節
決戦川中島(前編)──信玄が命名した“車懸り”
第20節
決戦川中島(中編)──局地戦と決戦
第21節
決戦川中島(後編)──龍虎一騎討ちの有無
《番外編・肆》
越山は乱取り目的だったのか?

【第四章】近衛前久が残した「東国鉾楯」

第22節
太田資正という男(前編)──謙信越山の首謀者
第23節
太田資正という男(後編)──松山合戦の勝利
第24節
横瀬成繁という男──公方の逃亡を阻止せよ
第25節
佐野昌綱救出作戦
第26節
「謙信越山」の理
《番外編・伍
「敵に塩を送る」の史実性

おわりに

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