「あの聖地・ウェンブリーで、サッカーの母国イングランドを破った!」
日本のイングランド撃破についても触れたいところですが、今回は、なでしこジャパン・ニールセン監督の電撃退任について。アジア杯優勝という結果を出した直後の別れに、驚きを隠せずにいます。
JFAが発表した退任理由は、驚くべきものでした。「世界で優勝するためには、指導やアプローチが少しぬるい、甘い」。佐々木則夫女子ダイレクターの言葉からは、優勝という結果すら上書きするほどの危機感が伝わってきます。
正直なところ、「更新のお金が高いから?」といううがった見方もできなくはありません。もし、男子の森保ジャパンが同じ状況になったらどうでしょう? アジアカップで優勝した翌日に「基準に満たないから退任」なんてことになれば、大混乱に陥るはず。普通、プロの世界では「結果」こそがすべてを正当化するからです。
「プロは結果がすべて」。それは絶対的な真理だと思っていました。けれど、なでしこはその常識を捨ててみせた。あくまで目標は「世界一」。その理想は高く、揺るぎないものです。
たとえ優勝しても、自分たちが掲げる基準に届かなければ意味がない。「勝ったから正解」という暗黙の了解に甘んじず、内側にある「理想」を優先する。それは純粋で、残酷な決断です。
結局、大事なのは「過程」なのだと思います。 どんな基準で日々を過ごし、どのようなプロセスでそこに辿り着いたのか。その「過程」を共有できないのであれば、たとえ王座にいても道を変える。
この決断は、我々の仕事にも通じます。大きな学びがありますし、何より気持ちが引き締まる思いです。