日本のフィギュアスケート史

出版社:日本ビジネスプレス(SYNCHRONOUS BOOKS)

1650円

発売日:2026.1.20

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松原孝臣フリーライター・編集者

日本のフィギュアスケート史

オリンピックを中心に辿る100年

華やかな舞台の裏にある、選手や支える人々の努力と進化の軌跡

 冬季オリンピックが開催されるたびに、日本でも花形競技の一つとして存在感を高めてきたフィギュアスケート。日本人が世界のトップで戦うのが当たり前になっている現在、そこに至るまでには、長い年月にわたる、多くの人々の努力があった。

 第1章では、1932年レークプラシッド大会から2022年北京大会まで、オリンピックに出場した日本人選手たちの活躍を紹介。

 第2章はJBpressでの連載「フィギュアスケートを彩る人々」に加筆修正。コーチやトレーナー、振付師、衣装デザイン、ブレードの製造や調整、リンクの設営や音源・音響の管理、テレビ放送や実況、通訳など、競技やショーに関わるプロフェッショナルに取材。彼らだからこそ知るスケーターのエピソードも満載です。

 さらに、高橋大輔さんの出場した3度のオリンピックについての特別インタビューも掲載。

 フィギュアスケートファンはもちろん、興味を持ち始めた方も楽しめる1冊です。

著者プロフィール

松原孝臣

フリーライター・編集者。早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経て「Number」の編集に10年携わったあとフリーに。スポーツの取材・執筆も手がけ、中でも五輪競技を中心に取材活動を続ける。夏季は'04年アテネ以降、冬季は'02年ソルトレイクシティ以降の大会を取材。著書に『高齢者は社会資源だ』(ハリウコミュニケーションズ)『フライングガールズ−高梨沙羅と女子ジャンプの挑戦−』(文藝春秋)『メダリストに学ぶ 前人未到の結果を出す力』(クロスメディア・パブリッシング)など。

【シンクロナス購入特典】
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・松原孝臣「ミラノ・コルティナ大会の記憶(仮)」
2026年2月下旬配信予定

目次

第1章 オリンピックで辿る日本人選手の活躍

・日本のフィギュアスケート黎明期
・歴史を塗り替えた2人の選手
・トリプルアクセルジャンパー・伊藤みどり
・4回転ジャンパーとしての道を切り拓いた本田武史
・荒川静香が日本フィギュア史上初の金メダル
・高橋大輔が銅メダル、浅田真央が銀メダルを獲得
・羽生結弦が日本男子史上初の金メダル
・羽生結弦が二連覇を達成、宇野昌磨が銀メダル
・団体戦で初のメダルを獲得、鍵山銀、宇野銅、坂本銅

【コラム】オリンピック日本代表「選考基準」の推移

 

【高橋大輔インタビュー】3度のオリンピックとこれから

「知らず知らずにオリンピックを目指すようになっていた」
初めてのオリンピック
アクシデントからの復帰
2度目のオリンピックで銅メダル
3度目のオリンピックは「きつさしかなかった」
「自分がどうしたい、どうやりたいかがいちばん大事」
現役復帰、アイスダンス、そしてアイスショー

 

第2章 フィギュアスケートを彩る人々

【樋口美穂子】大切なのは選手一人ひとりを見極めること
浅田真央、宇野昌磨らを指導
「小さい子を教えたい」
「努力あってこそ」の成長
「先生が喜んでいるから」
大切なのは選手一人ひとりを見極めること

【中庭健介】スポーツ界の固定観念を壊さないといけない
渡辺倫果、中井亜美を指導
「三つの恩返しをしたい」
スポーツ界の固定観念を壊さないといけない
MFアカデミーのヘッドコーチに
ベストを尽くすことと、失敗を恐れない姿勢
「今日のベスト」を尽くせる選手
スポーツ全体を変えたい

【鈴木明子】振付をゼロから創っていくことの難しさ
覚えて自分のものになる過程が好き
最初に10秒で1日が終了
私のスケートに命を吹き込んでくれた人
最初の作品は本郷理華の『キダム』
ゼロから創っていくことの難しさ
スケートが好きであってほしい
男子だけでなく女子も4回転を飛ぶ時代
1人として同じスケーターはいない

【本田武史】「声」でいかにして伝えるか
どのようにわかりやすく伝えるか?
解説に苦労した「GOE」の説明
「穏やかさ」が安心感をもたらす
選手は公式練習からチェック
アナウンサーとの呼吸も大切
「駄目なんだ」という気持ちにさせなかった
解説者をも圧倒する演技
選手に届けたいからこそ、責めない
印象に残っている選手

【町田樹】「アーカイブ」の重要性と問題点
動画投稿サイトに頼らざるを得ない現実
「アーティスティックスポーツ」を研究
フィギュアスケートのアーカイブの問題点
音楽著作権だけでも1曲数十万円
映像の著作権の問題
演技映像のアーカイブの困難さ
音楽業界へのリスペクトの欠落
フィギュアから音楽業界への「ジャンル間転送」

【八木沼純子】1人であってもその人のために滑る
スケートとの出会い
14歳で五輪に出場
もう一度オリンピックへ
引退後、アイスショーの世界へ
1人であってもその人のために滑る
インストラクターとして活動
現役でもアイスショーに出られるように

【高橋成美】2人だけど一つに見える「ペア」の魅力
中国のナショナルチームで練習
日本でペア競技を続ける難しさ
カナダに渡りトライアウト
世界選手権で銅メダルを獲得
オリンピックよりもスケート
なるちゃんとだったら目指せるよ
ソチオリンピックでは団体戦、個人戦に出場
2人だけど一つに見える
「成美がいなかったら、今の彼らは見られなかった」

【トレーナー 出水慎一】大切なのは選手の「芯」を知ること
関係の強さを感じさせるキスアンドクライ
ただ押しつけるのではなく一緒に考えてくれる
選手の「芯」を知ること
スポーツで助けられている人生
小塚崇彦との出会い
「もうちょっと早く出会えていれば」
宮原の「芯」はどこにあるのか?
「ほんとうにきつくて、ほんとうに苦しかった」
初めて泣いた演技
昌磨の演技が好きだから
「これはきつそうだな」
夢がかなったオリンピック
世界選手権の練習中に負傷
「進化」よりも新しい形

【ブレード製造 山一ハガネ】スケート界に革命を起こしたブレード
全日本選手権、男子シングルの約半数が使用
道具に選手が合わせなければいけないことへの疑問
溶接ではなく大きな塊から削り出す
「KOZUKA BLADES」そして「YS BLADES」へ
「オリンピックでメダルを獲りたいね」
絶対いいものを作って満足してもらおう
選手に広がるきっかけを作った宇野昌磨
木原は開発段階から、三浦は一度試してから
鍵山優真「持っている能力を全部解放してくれるようなブレード」
10年先、20年先も使われていてほしい

【靴・ブレードのメンテナンス 橋口清彦】自分も人生を懸けてやらなければならない
車中で行う「出張」メンテナンス
最初に担当したのは浅田姉妹
「出張スタイル」になったきっかけとは?
独立するきっかけになった、宇野昌磨のフランス大会
「自分も人生を懸けてやらなければならない」
曲がらないブレードの開発
選手の声にどれだけ耳を傾けるか
高難度ジャンプ化による懸念点
僕たちはトイレットペーパーみたいな存在

【リンク管理 パティネレジャー 飯箸靖孝】感動する演技を裏で支えること
アイスリンクのエキスパート
仮設リンクの作り方
仮設リンクを求められる時代
観客の「熱」を実感した世界選手権
平昌五輪で苦しんだ移動と言葉の壁
リンクの違いを感じ取った羽生結弦
オリンピックシーズンに向けて

【リンク管理 パティネレジャー 高橋二男】「来なくていい」と言われるまでやりたい
現役の「氷の職人」
仮設スケートリンクをつくるには
地域による水の質で氷の質が変わる
映画を観るかスケートを滑るか
札幌オリンピックでの試行錯誤
選手にベストで滑ってもらいたい
ステージカー、バックフリップにも対応
「来なくていい」と言われるまでやりたい

【音響プロデューサー 重田克美】どう正確に音を出せるか
フィギュアスケートに欠かせない「音楽」
すべての曲を「数字」であつかう
曲が流れていてもリアルタイムで音量を調整
すべての工程において「ダブルチェック」
ひとつのミスを1年追及
3年ぶりに開催されたアイスショー
「これほどまでに情熱をかけられるんだ」
アイスショーが開催される意味

【衣装デザイナー 折原志津子】衣装だけ見ていても全然素敵じゃない
「あまり考えてないんですよ」
着ることで、演技にプラスになる衣装を
「やっぱり布が好き」
「うちのもお願いしたい」
古典的なデザインにはしたくなかった
自分の意思でやってほしい
衣装だけ見ていても全然素敵じゃない

【メイクアップアーティスト 石井勲】演技の世界観をより高めるために
選手の個性を引き出す大切な要素
最初はほとんど来なかった
メイクに「正解はない」
最初は営業職から
最近は「演技と一体となる」メイクに変化
コロナ禍でもメイクを楽しんで

【通訳 平井美樹】生き方を教わったフィギュアスケート
フィギュアスケートに欠かせない存在
いかに選手の真意を伝えるか
「今度行くならフィギュアスケートを習わせてほしい」
選手の価値を高めたい
まずは「繋がりを築くか」が重要
生き方を教わったフィギュアスケート

【おわりに】日本のフィギュアスケートの歴史を支えてきたもの

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