はじめに〜2050年を読み解くヒントは「食」にある
パンデミック後の日本はどうなる?
コロナ禍で見えた、各国の文化の捉え方
日本は次の30年をまた「失う」のか
わたしたちは「世界一おいしい国」に生きている
「おいしい未来戦略」で日本の未来を描こう
第1章2050年の世界と日本
食からみるファクトフルネス
失われた30年はなぜ訪れたのか
数字から未来を予測してみる
日本の少子高齢化と経済鈍化
過疎化と世代間の「縦の分断」
世界の人口爆発が引き起こす資源不足
地球7.4個分を消費する国
食糧不足と食品ロス
世界に遅れる「賞味期限」と「添加物」
食べることと環境負荷の関係
動き出す世界の「食」
「持続可能かどうか」がこれからの価値
広告より社会課題の時代
時代の転換に合わせて「おいしい」の意味を更新しよう
おいしくない、でも大人気
「おいしい」はひとつじゃない
食が多様性の受け皿になる
おばあちゃんのおむすびが三つ星になる
第2章日本の強みは 「世界一おいしい国」であること
海外から関心を集める日本の食
「楠本くん、これは産業革命以来の一大事だよ」
世界一のレストランが来日した理由
環境負荷の低い日本食
世界に誇る調味技術
なぜ日本が「世界一おいしい国」になったのか
1.地球の縮図のような多様な地形
2.食に感謝する精神性
3.優 れ た 製 鉄 技 術
4.発 酵
5.黒潮文化と聖徳太子
日本各地で育まれた「おいしい生態系」
「 お い し い 」が 生 か さ れ て い な い 国・日 本
産業界の「横の分断」
社会のターニングポイントには食の革新がある
外食チェーンがもたらしたものは?
今こそ経済の意味を変えるとき
第3章世界は「おいしい」を どう生かしているのか
社会課題を解決する手段としての食
戦 略 事 例 1.人類の生き残り戦略「フードテック」
破壊的イノベーションは瞬間的に起こる
フ ー ド テ ッ ク か ら「 イ ー ト テ ッ ク 」へ
戦略事例 2.アメリカの先進的取り組み
戦略事例 3.美食の街として成功したバスク
戦略事例 4.ア ジ ア の「 戦 略 基 地 」
戦略事例 5.ハ ワ イ 発 の 料 理 大 学
戦略事例 6.お い し い を 更 新 し た「 北 欧 10カ 条 」
戦略事例 7.過疎化を食で解決したイタリア
戦略事例 8.「コ ミ ュ ニ テ ィ 」 戦 略
日本発「おいしい」経済圏をつくる
第4章おいしい未来戦略 ──食は課題解決型成長戦略だ
技術と伝統の融和で 日本の食が世界を変える
過疎地を資産に変えよう
モ デ ル は「 藩 」の コ ミ ュ ニ テ ィ
「 藩 」と『 ノ ー マ 』
人のいない日本でどう生きる?
里 山 の「 循 環( リ ズ ム )」を ア ッ プ デ ー ト す る
日 本 の リ ズ ム・里 山
里山を日本の強みに昇華させる
里山をアップデートしよう
知財化で経済基盤をつくる
匠の技の知財化は、技術の流出ではない
食から日本をアップデートする
①食産業の流動化と再構築
②日本資産の縦の継承
③「食のデータ化」と「オーケストレーション」を武器にする
「おいしい技」×「テクノロジー」で未来の日本をイメージしよう
2050年の日本を「おいしいシリコンバレー」に
日本の工業技術で食を進化させる
日本発の世界的イノベーション
日本の危機がイノベーションの前兆
ドイツの職人技を日本のAIが知財化
欧米のシーズとアジアのニーズ
つまり、日本ができる世界への貢献は......
消費都市の次は、どこへ?
「日本のおいしい経済を実現する10の指針」を発信しよう
第5章2050年の世界をつくる君へ
今までの「あたりまえ」は通用しない
答えなき世界の答えは、君たちがつくる
人口2000万人でも豊かな日本をつくる
食が世界一クリエイティブな仕事に
日本の「おいしい」を集める『GOOD EAT CLUB』
ここは未来への「問い」をつくる場所
所属も立場も越えて
30年後君と、再びこの場所で会いたい
おわりに
巻末資料
初版本に一部誤りと、表現があいまいな部分がございました。以下にて訂正および、ご案内させていただきます。読者のみなさま、関係者の方々にはご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございません。