11月17日、サッカージャーナリストの六川亨さんが亡くなりました。
亡くなった日の午後、森保一監督は東京・国立競技場ボリビア戦前日会見に臨み、六川さんの訃報について涙ぐみながらコメントしました。
「今日連絡を受けたのですが、サッカージャーナリストの六川亨さんが今朝お亡くなりになった。闘病の末にお亡くなりになったということをお聞きしました。亨さんが最後に言われた言葉…ガーナ戦に勝って良かったなということを、最後に言ってくださったと聞いています。
亨さんには批判的なこともたくさんいただきましたが、本当にサッカーファミリーとして、日本サッカーの発展に大きく貢献していただき、感謝の思い出でいっぱいです。亨さんのご逝去を悼み、ご冥福をお祈りしたいと思います」
私にとって六川さんは恩師です。
今から30年前。大学4年生の夏、私はサッカーの専門誌『サッカーダイジェスト』にアルバイトで入社。当時の編集長が六川さんでした。
憧れのサッカーの仕事に就いたものの、小学1年からサッカーばかりしていた私。編集者としてはど素人です。右も左も分からない新人のバイト君に、”編集記者”としてのイロハを叩き込んでいただきました。
「電話は3回鳴る前に取れ」「原稿は最初の一文が命」「待つのも編集者の仕事」「ノルマは毎月名刺100枚配れ」などなど
毎日のように怒られながらかけていただいた言葉は、今となってはすべて良い思い出。サッカーダイジェストで過ごした日々は私にとっての”青春”です。
最後にお会いしたのは今年3月。シニアサッカーで西が丘競技場を訪れた際、スタジアムで偶然再会しました。
そこでふとこぼした言葉が忘れられません。
「サッカーで飯が食える時代が来るなんて…幸せなことだよな。仕事もシニアサッカーも真剣に楽しもう!」
激しく同意。
六川さんは今夏に病で倒れるまでJリーグや日本代表を取材し続けたという。プライベートでは、ご自身もシニアサッカーを楽しんでいました。
自分もサッカーを愛し続ける人生を送れたらいいのですが…天国から見守っていてください!
68年間お疲れさまでした!
