オアシスが東京ドームで2日間の来日公演のために来日しました。

 彼らといえば、人気絶頂のなかで突如活動を休止した伝説のバンド。そしかし名曲は廃れることもなく、昨年の夏、実に15年ぶりとなる活動再開、そしてワールドツアーで東京公演が決定したというニュースが舞い込んできました。

 私はかつてロンドンでジャケット写真の聖地を巡ったり、オアシスの楽曲だけを一晩中流すお店に通ったり、あの有名なギターリフを練習したりしていたほどの大ファンでしたので、そんな憧れの存在が日本にやって来るなんて、夢のようでした。

 幸運にもチケットを手に入れ、いざ東京ドームへ。画面上でしか見ていなかった人の実在と何回も聞いていた歌を目の当たりにして、ずっと半ば夢のような気持ちでした。

 会場を見渡すと、思いのほか若い世代のファンも多く、私の前の席では老若男女問わず隣同士が肩を組んで跳ねていて、会場を包む空気感がとても高揚感に満ち溢れていました。

 

 終わってほしくないから始まってほしくないという矛盾した感情があったのですが、ひとときの幸福をかみしめながら、また日常を頑張ろうと思いました。

編集・竹内