数多くの異名を持つ関東大名の真実を描く大作
織田信長、上杉謙信、武田信玄……戦国大名と言えば誰の名が思い浮かぶだろうか。武功を立てた者が語り継がれる群雄割拠の時代に、知る人ぞ知る武将がいた。
「戦国最弱」とも「戦国の不死鳥」とも言われる小田氏治。常陸国(現在の茨城県南西部)を拠点に戦国~安土桃山時代まで生き抜いた戦国大名である。
「最弱」と呼ばれる理由は居城を9度奪われるなど「戦に弱い」とされてきたからだ。
一方「不死鳥」と呼ばれたのは、奪われた城を、何度も取り返したことに由来する(通説8〜9回)。
果たして小田氏治はどんな人物で、なぜこれほどまで負けて勝ったのか。 『謙信越山』『戦国の陣形』『謙信×信長』など多くの注目作を生み出し、「歴史ノ部屋」を配信する乃至政彦が、丁寧に一次資料を読み解き、その真実の姿、生き様を浮き上がらせる一冊。
小田氏治は誰と戦ったのか?
小田氏治が戦った相手は戦国きっての猛将・知将だらけである。
武田・今川らと組み関東を支配した北条氏康や、戦国最強の上杉謙信、関東の佐竹義昭・義重、太田資正、梶原政景……。しかし、小田はかつての敵と通じ、助けを請われ、請うこともあった。
戦国の時代、関東を巡る覇権争いに翻弄されながらも、何度も立ち上がった男・小田氏治が見せたモノとは――?