戦国の不死鳥 小田氏治

出版社:日本ビジネスプレス

1980円

発売日:2026.11.20

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群雄割拠の戦国を生き抜いた「負け上手」――その人物像に迫る

戦国の不死鳥 小田氏治

数多くの異名を持つ関東大名の真実を描く大作

 織田信長、上杉謙信、武田信玄……戦国大名と言えば誰の名が思い浮かぶだろうか。武功を立てた者が語り継がれる群雄割拠の時代に、知る人ぞ知る武将がいた。

「戦国最弱」とも「戦国の不死鳥」とも言われる小田氏治。常陸国(現在の茨城県南西部)を拠点に戦国~安土桃山時代まで生き抜いた戦国大名である。

「最弱」と呼ばれる理由は居城を9度奪われるなど「戦に弱い」とされてきたからだ。

 一方「不死鳥」と呼ばれたのは、奪われた城を、何度も取り返したことに由来する(通説8〜9回)。

 果たして小田氏治はどんな人物で、なぜこれほどまで負けて勝ったのか。 『謙信越山』『戦国の陣形』『謙信×信長』など多くの注目作を生み出し、「歴史ノ部屋」を配信する乃至政彦が、丁寧に一次資料を読み解き、その真実の姿、生き様を浮き上がらせる一冊。

小田氏治は誰と戦ったのか?

 小田氏治が戦った相手は戦国きっての猛将・知将だらけである。

 武田・今川らと組み関東を支配した北条氏康や、戦国最強の上杉謙信、関東の佐竹義昭・義重、太田資正、梶原政景……。しかし、小田はかつての敵と通じ、助けを請われ、請うこともあった。

 戦国の時代、関東を巡る覇権争いに翻弄されながらも、何度も立ち上がった男・小田氏治が見せたモノとは――?

小田氏治(所蔵:法雲寺、協力:土浦市立博物館)

はじめに
目次
小田氏治関連年表
資料:本書に登場する人物
資料:本書に登場する城

第一章 関東国衆と小田氏治の相克

第1節 常陸国小田城主・小田氏治の誕生

第2節 天文一五年、氏治初陣「柄ヶ崎合戦」
【コラム①】小田氏治は「讃岐守」だったのか?
第3節 初見文書に見る氏治の戦争準備
第4節 小田軍による海老ヶ島城の制圧に成功
第5節 運命の海老ヶ島合戦前夜
第6節 関東分け目の「弘治海老ヶ島合戦」
【コラム②】小田氏治の通称「中務少輔」について
第7節 第一次小田城失陥のダメージコントロール
第8節 結城政勝と北条氏康はなぜ小田城を手放した?
第9節 小田城失陥前後の関東情勢
第10節 大掾貞国に「三村合戦」で勝利
【コラム③】上杉謙信と激闘した「山王堂合戦」

第ニ章   東国大名と小田氏治の戦争  

第11節 上杉輝虎による第二次小田城失陥
第12節 国府台合戦のおかげで再建された小田城
第13節 第三次小田城失陥と破却の回避
第14節 永禄一二年の手這坂合戦
第15節 第四次小田城失陥と重臣の粛清
【コラム④】娯楽作品に見る小田氏治の受容史
第16節 小田氏治と大晦日の連歌会
第17節 宍倉城主菅谷一族の佐竹降伏
第18節 順調な勢力回復とその頓挫
第19節 小川台合戦と小田氏治の木田余城失陥
【コラム⑤】小田氏治のIFストーリー

第三章 戦国終焉と小田天庵の余生

第20節 小田天庵の名乗りを得る

第21節 実はもう一回小田帰城していた天庵
第22節 知られざる最後の戦い「樋口合戦」
【コラム➅】小田氏治は小田城を何回失ったのか
第23節 戦いを終えて
第24節 越前福井に死す
第25節 小田氏治の武術と武装

おわりに
主要参考文献

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