2026年W杯の組み合わせ抽選が終わり、日本はグループFに入ることが決まった。では、もし別のグループに入れていたとしたら、日本にとってどこが最も理想的だったのか。そして、優勝候補の本命はどこか——。サッカーライターのミムラユウスケ氏が、グループの組み合わせ・開催地の気候・スケジュール面から多角的に分析。FIFAランキング上位4カ国が準決勝まで潰し合わないよう設計された新ルールの存在も踏まえ、番狂わせが生まれにくくなった今大会の構造を鋭く読み解く。
ミムラユウスケ「森保ジャパンW杯観戦術」
【動画4】W杯優勝のシナリオ(後編)
【INDEX】
・どこのグループに入るのがベストだった?
・FIFAはなぜトランプにゴマスリした?
・優勝に最も近いグループは?
・W杯どこが優勝する?
動画時間(11分30分)
「西海岸でやれるグループBが一番良かった」
――日本はグループFに入りましたが、もし別のグループに入れていたとしたら、どこが良かったと思いますか?アジア勢との重複は不可というルールも踏まえて。
ミムラユウスケ:カナダのいるグループBじゃないですか。カタール、スイス、カナダのいるグループですね。西海岸中心で試合ができるし、開催3カ国のうち力が最も劣るのがカナダで、そこと同じグループに入れるというのは日本にとってはプラスが多い。GもいいんですけどGはちょっと…決勝トーナメントを考えると日本より1日少ない状態で臨まないといけない部分もあるので、純粋に環境面・対戦相手・スケジュールをトータルで考えるとBが一番いいんじゃないですかね。
――グループGについてはどう評価されますか?
三村:Gも西海岸中心で戦えるので、消耗の少なさという観点では魅力的です。ただ決勝トーナメントのタイミングが微妙で、日本が不利になる可能性がある。BかGか、あるいはCやHも悪くないかな。Hはウルグアイの代わりに日本が入るかたちになるので、アジア勢を除けばポット3から来るチームによってはかなりやりやすいグループになり得る。総合的に見ればB、C、G、Hのあたりですね。
「グループの番号が若いほど決勝トーナメントに余裕を持って入れる」
――NHKの抽選会中継を見ていたら、グループの番号が若いほうが戦いやすいという話が出ていました。
ミムラユウスケ:それは間違いないですよ。グループの3試合目が早く終わるから、決勝トーナメント初戦まで余裕が生まれるんです。以前、32カ国制だったころは「グループHに入ると優勝できない」とまで言われていました。決勝トーナメントに入る直前の試合が一番遅いから、初戦のレストが最も短くなってしまう。もちろんスペインがそのジンクスを打ち破ったことはありましたけどね。
――つまり対戦相手の強さを取るか、スケジュールの有利さを取るかという選択になる?
ミムラユウスケ:そうなんです。だから言い出したらキリがないんですよ。でもトータルで見ると、やっぱり番号の若いグループで、なおかつ西海岸を中心に試合ができるBが日本にとっては最善だったんじゃないかというのが私の結論です。...
