成熟の、その先へ

出版社:日本ビジネスプレス(SYNCHRONOUS BOOKS)

1320円

発売日:2026.10.28

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成熟の、その先へ

なぜ日本サッカーは世界の壁を越えられないのか
本書は電子版のみでの販売となります

『成熟の、その先へ』
日本代表は、なぜ「世界の壁」を越えられないのか

オシム、トルシエ、ベンゲル…名将に問い続けたバロンドール投票記者・田村修一、命を削って紡ぎ出した「遺言」的一冊。日本サッカー進化への「解」がここにある!

 2026年7月29日、68歳の若さで他界したフットボールジャーナリスト・田村修一氏。

 闘病のため、初めて自宅で見たワールドカップ中、「どうしてもまとめたいことがある」と取り組んだ一冊。

 自らが35年間追い続けてきた「ドーハの悲劇」からの歩みと、いまだ立ちはだかる「世界の壁」の正体。規律や組織力という日本サッカーの長所を磨くことで辿り着いた「成熟」の先に待つのは、さらなる進化か、それとも停滞かーー。

 本書で突きつけられるのは、自分たちの強みによって築いた完成形がかえって次の変化を拒んでしまうという【日本化の逆説】。

 トルシエの「フラット3」が生んだ摩擦、オシムが説いた「考えながら走る」の誤解、ベンゲルやエメ・ジャケが批判の嵐の中で下した「覚悟の決断」。

名将たちとの深い対話、本質に迫る取材術、そして日本人唯一のバロンドール投票記者として体感した「世界基準」から、日本代表の現在地と「ベスト8の壁」を超えるための答えに迫る。

 「強くなった」という成果に甘んじることなく、その「成熟」が「停滞」へと変わる前に自ら問い続けるために。「正しかった歩みを疑い、自ら完成を拒むこと」を胸に刻み続けた一人のサッカージャーナリストが最期に遺した、日本サッカーの未来へ捧ぐ魂のラストメッセージ!   

はじめに

第一章 ドーハから始まった問い

テレビの前から見えた壁
サッカー記者になるまで
金子勝彦さんがラモスの脚に触れた
ドーハの悲劇を、外から見直す
悲劇の先に残ったもの
『凛凛烈烈』から五年
日本化の逆説

第二章 フランスが教えた「対等」ということ

ボラ・ミルティノビッチへの失敗
『フランス・フットボール』編集部との出会い
個人主義は、身勝手という意味ではない
エメ・ジャケと「見ているもの」を話す

第三章 ベンゲルとトルシエ――日本に来た二つのフランス

ベンゲルの言葉は、結論までの道筋を示した
トルシエとの最初の出会い
選手リストを作り、無人駅へ行った
私が彼のカメラを壊した
異物が残した摩擦
解任騒動とメディア

第四章 オシム――言葉の奥へ入る

最初から近かったわけではない
病後のインタビュー
「名言」を消費しない
「考えながら走る」の誤解
自分のすべてをぶつけた存在
五人の名将に共通していたもの

第五章 バロンドールの基準から日本を見る

候補三〇人に入るということ
カズを世界へ伝える
投票は人気投票ではない
アジアへ投票の輪を広げる
投票用紙の前で考える「個」の責任

第六章 森保一とジャパンズウェイ

日本人監督を選ぶ意味
日本化によって強くなり、日本化によって行き詰まる
「みんな同じ」の安心を越える
夜八時に始まった職員会議
「ベストだった」という評価の先へ

第七章 世界の壁の正体

壁は一枚ではない
フィジカルを、体格の一語で終わらせない
ベスト八からが、本当の大会になる
経験は、出場回数だけではない
壁は、越えるたびに姿を変える
「エース」は役職ではない
世界をまねるのではなく、世界と混ざる
異論を言えるチームは壊れない

第八章 ジャーナリストは何を伝えるのか

パイプがあるだけでは足りない
質問する者も、答えなければならない
その人間を知り、その人間になりきる
速さでは届かない事実
誰もいない場所へ行く
失敗を経歴から消さない
応援するからこそ、問いを失わない
自分の意見を持つ
次の世代へ――自分たちの基準を疑う
完成を拒むこと  
問い続ける限り、道は閉じない 

あとがき――田村修一さんから託されたもの

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